はじめまして。小児総合病院の中の重症心身障害児施設で勤務しています。
慢性呼吸器疾患認定看護師は、成人の患者様が対象のメインという印象なのですが、小児領域で神経疾患により呼吸機能が低下している方を対象にして活動されている方もいますか?
あと、認定を目指すにあたって、成人の呼吸器疾患にも携わっていた方がいいのでしょうか?
アドバイス
ご相談ありがとうございます。
東京都立東部療育センター 慢性呼吸器疾患看護認定看護師 川上と申します。
今回は、重症心身障害者施設に勤務されている方のご相談とのことなので、
私の方から回答させていただきます。
まず、慢性呼吸器疾患看護認定看護師の役割のひとつとして
慢性呼吸器疾患患者の呼吸管理とケアが挙げられていますが、
この対象者には神経・筋疾患患者も含まれています。
確かに、相談者様がおっしゃる通り、COPDや、間質性肺炎といった
成人の呼吸器疾患患者を対象とした内容が多いのは事実です。
これは、重症心身障害児の呼吸管理に関する認知度が低いのも
理由の一つではないかと私は考えています。
しかし、重症心身障害児の呼吸管理がいかに必要かということは、
相談者様も痛感しているところではないでしょうか。
現在、慢性呼吸器疾患看護認定看護師はH27年12月現在、全国で220名いますが、
重症心身障害児施設等で活躍しているのは、10名にも満たないのが現状です。
重症心身障害児の呼吸管理の向上のためには、
まず仲間作りが必要なのではないかと思っています。
もう一つのご相談ですが、
研修生の経験等は本当に人それぞれです。私を含め、成人の呼吸器疾患に
携わった経験のない方は大勢いらっしゃいます。
だからこそ、視野も広がるし、様々な現場の話を聞くことができます。
そして皆、呼吸管理に熱い思いを抱いており、それぞれがお互いを尊重しあっています。
是非、受験にチャレンジしてみてください。仲間になれる日を心待ちにしています。