はじめまして。
慢性呼吸器疾患認定看護師を取りたいと強く思っている者です。
以前、勤めていた病棟が筋ジス病棟で5年間、人工呼吸器に関わりながら看護をしていました。
呼吸療法認定士の資格は、取得済みです。実務経験5年のうち3年は、その科の経験が必要だと記載されていました。
例えば貴学の養成学校を受験しようと考えた場合は、呼吸器科での3年間の経験が必要になるのでしょうか?
アドバイス
ご質問をいただき、ありがとうござました。
すでにご存じかもしれませんが、当教育課程での出願資格は以下の通りとなっております。
- 日本国の看護師免許を有すること
- 入学時点において、看護師免許を取得後、通算5年以上の実務研修を有すること。
- そのうち通算3年以上、慢性呼吸器疾患患者が多い病棟を中心とした看護実績を有すること。(外来、IRCUまたは在宅ケア領域での実績を含んでも良い)
- 慢性呼吸器疾患の増悪期から回復期にある患者の看護を5例以上担当した実績を有すること(入院から退院まで責任を持って担当した経験、またはそれに準ずる内容であること)。
- 現在、慢性呼吸器疾患患者の看護に携わっていることが望ましい。
上記における「慢性呼吸器疾患」とは、呼吸器系疾患の他にも、神経・筋疾患による呼吸障害も含みます。呼吸器科での実務経験がなくても、筋ジス病棟での5年間の実務経験と、5事例以上の看護担当経験があれば、出願資格は十分みたしておられますのでご安心ください。
ただ、「慢性呼吸器疾患」の対象となる患者さんは、やはり呼吸器疾患患者が多い現実がありますので、授業も呼吸器疾患に関する内容が多く含まれています。もし、その授業について行けるのか、ということを心配されているのであれば、それはご自身のやる気次第、とご返答させていただきます。新たに学ぶ内容は、呼吸器科経験者に比べると多くて大変かもしれませんが、学ぶ時間はたっぷりあります。また、神経・筋疾患病棟での実務経験や人工呼吸器の豊富な取り扱い経験は、逆に大きな強みとなるのではないでしょうか。
過去の研修生でも、少数ではありますが、神経・筋疾患系の病院・病棟で勤務されていて、呼吸器科での経験がなかった方もいらっしゃいましたが、その方達も教育課程を修了され、現在は認定看護師として活躍されています。
貴方の受験を心よりお待ちしています。
看護キャリアアップ部門 副部門長 上原佳子